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気分の落ち込み
気分がすぐれない、落ち込んでしまう、悩み、心配事が頭から離れなくなる、考えがまとまらず堂々巡りする。そういった気分の不調の原因となる代表的なものが、うつ病と躁うつ病(双極性障害)の2つがあります。うつ病にかかる人の割合は6.5%であり、これは約15人に1人の割合です。決して珍しいものではありません。また、日本の場合、若年者に加えて中高年でもうつ病の頻度が高いのが特徴です。当院では、まずしっかりと症状やきっかけとなった出来事などを伺います。
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眠れない
睡眠障害とは睡眠に何らかの問題がある状態をいい、最も多いとされているのが不眠症です。入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟睡障害により、必要な睡眠時間が十分に取れず、睡眠の質が低下することで日中の疲労、集中力の低下、不調、気分変調などが起こります。
睡眠障害の治療では、生活習慣や睡眠環境を整えることが大切です。起床・就寝時刻を一定にして生活リズムを整えます。
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動悸・息苦しい
私たちは、不安やストレス、イライラの感情が高ぶると、身体にさまざまな症状が現れやすくなります。もちろん、その時の感情や心のバランスの崩れからの症状ですので、体の検査をしてみても異常が見つからないことがあります。また、症状が起こりやすいシチュエーションも、電車の中や人前で話す場面、高所や閉所、橋の上やトンネルの中など、人によってさまざまです。
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自分を責める声が聞こえる
脳の様々な働きをまとめることが難しくなることで、幻覚や妄想などの症状が起こります。幻覚とは実際にはないものをあるように感じる知覚の異常です。自分の噂や悪口が幻聴として聞こえてくるなどの症状もみられます。妄想には、嫌がらせをされていると思い込む被害妄想や、インターネットやテレビが自分に関する情報を流していると思い込む関係妄想などがあります。
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空気を読むことが苦手
生来の脳の働き方により、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態で、自閉スペクトラム症(ASD,小児自閉症やアスペルガー症候群なども含む)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)などが含まれます。
発達障害は、近年注目が集まっている疾患で、発達障害とは気づかれずに社会生活上の困難さを抱え、大人になって環境が変わることで日常生活に支障をきたしたりすることがあります。
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集中力が続かない
注意欠陥・多動性障害(ADHD)とは発達障害の一つです。特徴として、年齢に見合わない「不注意さ」や、好きなこと以外への集中力や関心がほとんどない「多動性」、思いつきで即座に行動に移してしまう「衝動性」が見られます。場に応じて行動することが苦手なため、ミスや不注意などの症状が他の人と比べて目立ちやすくなります。そのため、職場や家庭での日常生活に支障をきたす可能性があります。
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もの忘れ
もの忘れとは、歳をとることで誰にでも起こることです。しかし、アミロイドβやタウ蛋白などの『ゴミが脳内に異常に蓄積される』ことによってもの忘れを生じますが、異常なゴミの蓄積により引き起こされるものが認知症です。
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同じことを繰り返してしまう
強迫性障害は、強迫観念と強迫行為の2つの症状が、少なくとも2週間以上、ほぼ毎日みられ、生活に支障をきたす病気です。強迫観念は、「鍵やガスの元栓をしめ忘れたのではないか」、「手にバイ菌がついているのではないか」(不潔恐怖)、「車で人をひいてしまったのではないか」(加害恐怖)などと、意思に反して繰り返し頭に浮かぶ考え、観念、イメージであり、不快感、不安、苦悩、苦痛を引き起こします。