もの忘れとは、歳をとることで誰にでも起こることです。しかし、アミロイドβやタウ蛋白などの『ゴミが脳内に異常に蓄積される』ことによってもの忘れを生じますが、異常なゴミの蓄積により引き起こされるものが認知症です。
①「年齢による」正常なもの忘れ
日常生活への影響は少なく、ご自身で自覚されていることが多いです。また、一般的に症状は進行することが少ないとされています。遅延再生(覚えた事柄を一定時間後に思い出す)が障害されることが多いとされています。
『昨晩の食事内容を思い出せない。』などのエピソードが当てはまります。
②「軽いもの忘れ」(生活障害はあったとしても軽度)=「軽度認知障害(MCI)」
①と③の中間です。日常生活への影響は少なく、ご自身で自覚されていることが多いですが同時にご家族からも指摘されることも多いです。進行しない場合年間8人に1人程度が③「病気によるもの忘れ」=「認知症」に進行してしまうと言われています。
③「病気によるもの忘れ(生活障害がある)」=「認知症」
ご自身での自覚は乏しく、進行してしまうと日常生活へも影響が出てしまうことがあります。昔の出来事や身体が覚える記憶は障害されにくく、比較的最近の出来事・記憶が障害されることが多いです。「正常なもの忘れ」とは違い、体験したことそのものを忘れてしまうことがあります。その他には、時間や場所の感覚が不確かになってしまいます。
『食べたことそのものを覚えていない。』『夕食の準備や買い物で失敗する。』などのエピソードが当てはまります。